AIに芸術ができて、なんの意味があるのか。
先日、AIが作曲をしましたね。
美空ひばりの歌をAIが学習し、新曲を発表したニュースが報道されました。
それに続けと言うように、今度は漫画でも、AIによる活動が発表されました。
再現されるのは漫画界の巨匠、というか王、というか神
手塚治虫大先生
私も大好きな漫画家です。
「ブラック・ジャック」に至っては、読みすぎたせいでストーリーやセリフを、暗記するくらいには好きです。
そんな手塚治虫さんをインプットしたAIが描く漫画
タイトルは「ぱいどん」
作品についての概要は、現段階で発表されてる情報が少ないので、説明は省きます。
ぱいどん、、、
不思議な響きですね
AIが芸術という分野で発表されると、何が起きるのか。
解説と最後に考察をまとめて、記事にしていきます。
手塚作品ファンはどう感じてるのか
まず「ぱいどん」が読みたいか、読みたくないか。
私は、はっきり言って読みたいです。
読んでみたくて仕方がないです。
これが読みたくなくて、手塚ファンと呼べるのか。
ニュースタイトルを見た時から、気になって仕方がないです。
AIが描く点も、読みたい理由の一つになります。
でも手塚プロダクションから出る、完全新作オリジナル作品を、読んでみたくないわけがないんです。
ただ、AIというだけで拒否反応を起こす人もいます。
AI美空ひばりを例に挙げると、
- これは美空ひばりじゃない
- 冒涜的であり受け入れられない
- 本人がこんなことを望むはずがない
とかとか、、、言ってる人がいるらしいです。
おそらく今回の「ぱいどん」でも、同じことを言う人が出るんでしょう。
考え方が古くないか?
J-POP、洋楽、クラシック音楽に至るまで、今はリマスタリングやEDM化(電子音楽)がされる時代です。
「否定も了承もしない故人に断りなく」と言うなら、著作権の切れているクラシック音楽などは、誰か文句を言っていますか?
死者への冒涜だ!と、そんな批判を耳にしますかね?
ジャンルを選んで批判する
都合が良すぎやしませんかね?
ちなみに「ぱいどん」の開発プロジェクトである「TEZUKA2020」は、手塚プロダクション現取締役であり、手塚治虫さんの息子でもある、手塚眞さん(てづかまこと)がGOサインを出しています。
⬇︎プロジェクト「TEZUKA2020」の公式HPリンク⬇︎
AIは学習して自ら改善と成長を繰り返すものです。
そうすることを前提とした存在なので、その前提を無視すると、ガラクタ同然です。
人でいうところの死んだも同然というやつですね。
成長するため努力を続けると、いつか受け入れられるレベルになるでしょう。
「ぱいどん」しかり、美空ひばりしかりです。
進歩も成長も捨てた、頭の硬い人間よりは、素敵な存在だと思いませんか?
「ぱいどん」をAIが描く意味
この漫画AI、実は「手塚治虫らしさ」をインプットして、ストーリーの軸を組ませただけです。
それを人間がチェックして、シナリオやキャラデザインを整えてます。
人が機械に手塚治虫の制作技術のデータを設定、できたものを人間が添削する。
これを機械の作った紛い物とは、一概には言えないですよね。
「AIによって手塚治虫が復活」というタイトルを見て、即座に受入拒絶をする人もいます。
そう言う人は正しい情報は知らないのに、批判ばかりするんです。
ニュースは記事を読んで、初めて意味があるんですけどね。
芸術を作らせる意味
AIにやらせる必要なくね
そう思いますよね。意味ないじゃんって。
一つ前にも言いましたが、AIは学習するんです。
しかし、何もやらせないと成長はしません。
下手でも、ダメでも、反対されてもです。
人間と同じですよ。
芸術創作をAIが行うようになると、人の思考に近づくための学習ができるようになります。
IQのようにAIが人より優れる面の他に、感情や社交性、身体能力などの[Q]があります。
気になった方は「5つのQ」で検索してみてください。
これらの指数を成長させるために、AIは今、芸術を学んでいるんです。
これから何が増えるのか
AIはすでに芸術に関して、絵を描き、歌を書き、物語を書いています。
全て2015年〜2016年の間のことです。
今はまだ、既存の芸術の真似をしているだけにすぎません。
でもAIは、芸術家になるため学ぶのではありません。
AIはいつか、完全オリジナルの作品をA創り出します。
学習レベルが成長したAIは、今までに無いものを1から創作するでしょう。
そしてそれを、正確に人の心に響く形に仕上げます。
いわゆる「刺さる」というやつです。
作品一つによって、人々や社会の考えは大きく左右され、方向性を変化させます。
そういう影響を、AIが意図的に狙い始めると、機械に操られる社会というのも出来上がるかも(?)しれません。
まさに手塚治虫の描く、SFマンガにありそうな設定なのは皮肉でしょうか。
〜感想まとめ〜
まず、「ぱいどん」とにかく読んでみたい!
これしかないですね。
公開される段階になれば、AIであることや、手塚作品シリーズと言うのを抜きにして、面白い作品ができると信じています。
しかし、こう言った革新的プロジェクトは、古い考えの人たちから批判されます。
今まで触れないようにしてたんだし、君たち若い世代も配慮をしなさい。
みたいな。
正直、知ったことじゃないんですけどね。
AIで新しいことに取り組む企業は、もれなく応援したいですね。
今ある常識だけを抱え込み、新しい常識を育てないのは、感情を持つことができた「ヒト」として、成長をやめてしまう行為だと思います。
そんな成長しない人が、成長を存在理由とするAIを否定するのは、滑稽なことではないですかね。
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〜終わり〜